公開: 2026-07-07 / 最終更新: 2026-07-07
対象読者: ネットショップ・ECサイトをWordPressで作りたい人・BASE/STORESから移行を検討している人
WordPressでECサイト(ネットショップ)を作る選択肢があります。BASE / STORES / Shopify とは異なる魅力があり、
- 完全に独自のデザイン・機能を実装できる
- 手数料が低い(長期的にはコスト優位)
- SEOで自然流入を取れる
- コンテンツマーケティングと直結できる
など、本格的にECを伸ばしたい人にとって有力な選択肢です。
この記事では、ECサイト構築に最適なWordPressテーマ5選と、BASE/STORESとの比較、LP用無料テーマの選び方を解説します。
WordPressでECサイトを作る基礎知識

WooCommerceとは?
WooCommerce(ウーコマース)は、WordPress標準のEC機能を実現する無料プラグインです。世界中のEC構築サイトの28%以上がWooCommerceを採用しており、事実上の標準となっています。
WooCommerceで実現できる機能:
- 商品登録・カテゴリ管理
- カート・決済
- 顧客管理
- 在庫管理
- 送料・税金計算
- クーポン発行
ECサイトを作るには、WordPress + WooCommerce + WooCommerce対応テーマの組み合わせが基本です。
BASE・STORESとの比較
| WordPress + WooCommerce | BASE | STORES | |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | サーバー代等で年間1万円〜 | 無料 | 無料 |
| 月額費用 | 0円〜 | 0円〜 | 0円〜 |
| 決済手数料 | 各種(〜3.5%程度) | 約6.6% | 約5% |
| デザイン自由度 | ◎ 完全自由 | △ テンプレート | ○ ある程度自由 |
| SEO最適化 | ◎ | △ | △ |
| 学習コスト | 高 | 低 | 低 |
| 向き | 本気でECを伸ばしたい | 小規模・趣味で始めたい | デザイン重視の中規模 |
手数料の差は、月の売上が大きくなるほど顕著になります。月100万円以上売れるならWordPress + WooCommerceが長期的に有利です。
ECサイトおすすめテーマ5選

1. Astra + Spectra / Elementor + WooCommerce — 最有力候補
- 価格: 無料〜(Astra Astra Pro $69〜/年、Elementor Astra Pro $69〜/年)
- 強み: 海外製・完全な自由度・WooCommerce対応
- 向き: 中〜大規模EC、本気でECを伸ばしたい人
- 弱み: 公式情報は英語中心・翻訳対応あり
世界中で最も使われているEC向けWordPressテーマ。デザインの自由度と性能のバランスが優秀。Spectra / Elementorなどを使って、商品ページ・カテゴリページを柔軟に組めます。
2. TCDシリーズ「ICONIC」「BlueImpact」(EC向け)
- 価格: 24,800円〜(買い切り)
- 強み: EC専用設計、和テイスト・ブランド系も対応
- 向き: アパレル・雑貨・コスメ等の中規模EC
国産EC専用テーマとして完成度トップクラス。和風・ブランド系の世界観を出したいECに向きます。
3. SWELL(小規模EC)
- 価格: 17,600円(買い切り・複数サイトOK)
- 強み: ブロックエディタで商品紹介ページを組みやすい
- 向き: 小規模EC(10〜50商品)、ハンドメイド販売
WooCommerce対応はしているものの、専用設計ではありません。商品数が少ないECなら問題なく運用可能です。
4. OceanWP + WooCommerce
- 価格: 無料(Pro 約4,000円/年)
- 強み: 軽量・無料でWooCommerce完全対応
- 向き: 無料で始めたい小規模EC、テック慣れしている人
Astraと並ぶ海外製の人気テーマ。無料でも実用十分なEC機能を持ちます。
5. Storefront(WooCommerce公式テーマ)
- 価格: 完全無料
- 強み: WooCommerce開発元(Automattic)が提供
- 向き: WooCommerceを学びたい人・最小構成のEC
WooCommerceとの相性が確実で、WooCommerceを学習する目的には最適。デザインはシンプルすぎて、実運用には他テーマと組み合わせることが多いです。
LP用の無料テーマ
「ECサイト本体ではなく、商品LP(ランディングページ)だけ作りたい」という場合の選択肢:
LP特化テーマ・プラグインの組み合わせ
- Astra + Spectra / Elementor: 無料でLPを作れる最有力
- Lightning + VK Block Patterns: 国産・無料でLP対応
- OceanWP + Elementor: 海外製の自由度
「lp 無料」で検索する人は、Astra + Spectra / Elementorや Lightning + VK Block Patterns が実用的な選択肢です。ノーコードでもLPを組み立てやすく、必要に応じて有料機能を追加できます。
店舗HPの無料テーマ
「実店舗の公式サイト + ネットショップを併設」という場合、
- Lightning(無料版)+ WooCommerce: 国産・無料の組み合わせ
- Astra(無料版)+ WooCommerce: 海外製・自由度
店舗紹介ページを丁寧に作りつつ、商品もネットで売る形に向きます。
ECサイト構築の流れ

1. 環境準備
- レンタルサーバー契約(SSL対応・PHP最新版対応は必須)
- 独自ドメイン取得
- WordPress + 選定テーマインストール
2. WooCommerce設定
- WooCommerceプラグインインストール
- 商品カテゴリ・税金・送料設定
- 決済方法設定(Stripe, PayPal, クレジットカード等)
3. 商品登録
- 商品名・価格・在庫・画像登録
- カテゴリ・タグ分類
- 商品説明・スペック入力
4. ページ設計
- トップページ(注目商品+カテゴリ)
- 商品一覧(フィルタ・ソート)
- 商品詳細(画像・スペック・関連商品)
- カート・購入フロー
- 特定商取引法表示・プライバシーポリシー
5. 公開準備
- SSL強制化・セキュリティ対策
- 配送業者連携(送り状作成等)
- 在庫管理ワークフロー
6. 集客
- SEO最適化(Yoast SEO / Rank Math)
- Google Shopping登録
- SNS連携
- メルマガ(Mailchimp / Brevo等)
業種別の選び方

アパレル・ファッション
- おすすめ: Astra + Spectra / Elementor / TCD ICONIC系
- 理由: 画像中心の見せ方と季節商品の入れ替えやすさ
食品・グルメ
- おすすめ: Astra / TCD系 / SWELL
- 理由: 商品ストーリー・生産者紹介を組み込みやすい
雑貨・ハンドメイド
- おすすめ: SWELL / JIN:R / SANGO + WooCommerce
- 理由: 作家性・温度感を演出
コスメ・美容
- おすすめ: Astra + Spectra / Elementor / TCD系
- 理由: ビフォーアフター・成分紹介が組みやすい
デジタルコンテンツ(電子書籍・教材)
- おすすめ: Astra / SWELL
- 理由: 物販なしでもWooCommerceで販売可能
定期購入・サブスク
- おすすめ: Astra + WooCommerce Subscriptions
- 理由: 継続課金機能の組み込みやすさ
ECサイトでよく使われるプラグイン
- WooCommerce: ECの基本機能(必須)
- Stripe / PayPal: 決済
- Japanized for WooCommerce: WooCommerce日本語化
- Yoast SEO / Rank Math: SEO対策
- EWWW Image Optimizer: 画像最適化
- WP Rocket / WP Fastest Cache: 表示速度改善
- Mailchimp / Brevo連携: メルマガ
- WooCommerce Subscriptions: 定期課金
ECサイトでよくある失敗
1. テーマだけで満足してしまう
ECサイトは運用が9割です。商品撮影・SEO・広告・物流の組み立てが本質。
2. セキュリティを軽視
決済情報を扱うため、SSL・セキュリティプラグイン・定期バックアップは必須です。
3. 表示速度を放置
画像が重く、表示が遅いECは離脱率が高くなります。画像最適化・CDN・キャッシュは必須対応。
4. スマホ対応が不十分
EC利用者の70%以上はスマホ。レスポンシブ対応の質を必ず確認してください。
5. 特定商取引法表記の不備
法律上、特定商取引法に基づく表記は必須です。違反すると行政指導の対象になります。
よくある質問(FAQ)
Q. WordPress + WooCommerceは初心者には難しい?
A. BASE/STORESに比べると学習コストは高いです。ただし、長期的なコスト・自由度・SEOで大きなメリットがあります。月10万円以上の売上を目指すなら学習コストの元は取れます。
Q. 決済はどう設定する?
A. StripeまたはPayPalが初心者にも導入しやすいです。日本ローカル決済(コンビニ・銀行振込)が必要ならKOMOJU等の決済代行サービスの利用を検討してください。
Q. 商品数が少ないECでもWordPressは使える?
A. 商品が10〜30個程度なら問題なく運用可能。BASE/STORESと比較してデザイン自由度を取るなら、少数商品でもWordPressの価値はあります。
Q. BASE・STORESからWordPressへの移行は可能?
A. 技術的には可能ですが、商品データの移行・URLの維持には作業が必要です。SEO評価を保つため、301リダイレクトの設定は必須。
Q. 海外向けのECは?
A. Astra + WooCommerce + WPMLの組み合わせで多言語ECを構築可能。決済もStripe等で多通貨対応できます。
Q. 完全無料でECサイトを作れる?
A. Astra(無料)+ WooCommerce(無料)+ OceanWP(無料)等の組み合わせで構築可能。ただし、サーバー代・ドメイン代は必要です。
まとめ|EC構築は「規模 × 自由度」で選ぶ

ECサイト用WordPressテーマ選びは、
- 本気で中〜大規模EC → Astra + Spectra / Elementor + WooCommerce
- 国産・ブランド系EC → TCD系
- 小規模・ハンドメイド → SWELL + WooCommerce
- 無料で試したい → OceanWP / Storefront
の4パターンで判断するとシンプルです。
BASE/STORESで月100万円超えたら、WordPress + WooCommerceへの移行を検討する価値があります。手数料の差で、長期的には数十万円のコスト改善が見込めます。
→ 3問診断であなたに合うテーマを見つける
→ 10テーマ徹底比較ガイドに戻る
関連記事
※ 価格・仕様は2026年5月時点の情報です。最新情報は各テーマの公式サイトでご確認ください。本記事中の一部リンクにはアフィリエイトリンクが含まれている場合があります。

